アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告2012年7月5日発表

― 医療過疎の解決策 ― 遠隔医療に対する意識調査

近年の加速する高齢化社会に伴って、特に地方や離島の過疎地域で深刻になっている医療過疎。その解決策の一つとして注目されているのが、自宅にいながら電話やインターネットを利用して医師の診断や看護を受けられる、「遠隔医療」や「テレナーシング(遠隔看護)」です。通信環境が整った現代社会の新しい医療システムは、皆さんにどのように認知されているのでしょうか? 今回は「遠隔医療」についてのアンケート結果をレポートします。

アンケート属性
アンケート期間 2012年5月5日~6月4日
有効回答者 1117名
男女比
年齢分布

医療機関にはいつでも通院できる。ただし専門医療が不足している

(1)あなたの現在の生活状況は、医療機関に通院するのが不便または難しいと感じますか?またその理由は?

医療機関への通院は「特に問題ない」と回答した人が62.2%と、医療機関の不足を感じている人は少ないようです。ただし、「専門医にかかろうとすると不便または難しい」と回答した人は31.1%と多く、その理由の半数が「医療機関が自宅周辺にない」との回答であることから、専門医療機関が不足しているようです。

医療機関に通院は困難。でも遠隔医療には消極的な人が約35%

(2)医療機関への通院が「不便または難しい」と回答した人に聞きました。自宅で電話やインターネットを使って、診断や健康相談、介護相談を受けるサービスを利用したいと思いますか?

医療機関への通院が困難と回答した75人のうち、電話やインターネットでの診察、いわゆる遠隔医療を「あれば利用したいと思う」と回答した人は65.3%となり、必要性を感じている人が多いようです。しかし、通院困難であるにもかかわらず、「あっても利用したくない」または「わからない」と消極的な回答をした人も合わせて34.7%となり、注目したい結果が出ています。

遠隔医療では「的確な診断や相談は受けられない」と感じている

(3)遠隔医療が「あっても利用したくないと思う」一番の理由は何ですか?

遠隔医療を利用したくないと回答した人は124名。その理由は「電話やインターネットで的確な診断や相談が受けられると思えない」と回答した人が約60%と大多数でした。また、その他の回答には「どういう医者かわからない」や「直接のほうが安心できる」という回答も複数あり、医療には患者と医師との信頼関係が重要であることも伺えます。

遠隔医療に求めるのは、診断ではなくて相談

(4)遠隔医療を「利用したいと思う」一番の理由は何ですか?

遠隔医療を利用したいと回答した人は722名。最も多かった回答が「通院するほどでもないが、気にかかることを気軽に聞ける」で35%、ほぼ同数の次点回答は「休日や時間外でも医師などに相談できる」で30.6%。どちらの回答からも、遠隔医療に「診断」を求めているのではなく、いつでも気楽に「相談」ができるという点にメリット(利点)を感じているようです。

「遠隔医療」を多くの人が望むなか、利用に対して消極的な反応を示す人も少なからずおり、その理由は通信機器を使用した診断に懐疑的であることがわかりました。しかし、遠隔医療を利用したい理由は「診断」に関することではなく、医師とのコミュニケーションを主体とした「相談」にあるようです。遠隔医療の重要性とは、医師や看護師が遠く離れた場所にいながら患者と密接にコミュニケーションを交わし、病状を見守ることにあるのかもしれません。

「遠隔医療」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、Nursing-plaza.com公式Twitterまでお寄せください。

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